特にすることがなくても、気がつけば、あっという間に時間が過ぎていた、あのころ。
ふらっと集まり、思いついたことをしているうちに、なんだかワクワクしてきた、あのころ。
子どもたちには、もっともっと、そんな時間を過ごしてほしいなあ。
大人になっても、そんなひとときを、過ごしたいなあ。
常識やルールで相手も自分もしばらず、心と身体の変化に正直でいることを大切にするあつまりを、「何をしたか」「どうなったか」よりも、今この瞬間を「どう過ごすか」「どう感じるか」を大切にするあつまりを、特別なことが何もなくても、今いる場所でそこにあつまった仲間とともに過ごすことを大切にできるあつまりを、一緒につくっていけたらと思っています。
私たちにとって、「からっぽ」は最高のぜいたくです。
いつも「やるべきこと」に囲まれている私たちには、時々「からっぽ」になる時間が必要ではないでしょうか?
なんにもないと、
自分がひょっこり出てきます。
周りをうろうろ気にしたり、
何かしなきゃとあせったり、
とりあえずおしゃべりしちゃったり。
そんなときは、鳥の声に耳をすましたり、木々や花に目を向けたりして、静かに自分の奥を探ってみてはいかがでしょうか。
すると、ふんわりと、小さな奇跡があなたのところにまいこむはずです。
そんなわけで、こちゃっこいには、「プログラム」はありません。
「からっぽ」をじっくり味わいましょう。
私たちは、参加者ひとりひとりがやりたいことをやりたいだけ、やりきってほしいと考えています。
もちろんノープランでやってきて、誰かのたくらみに乗っかってもOK。
やることを決めてきてもいいし、来てから思いついて動き出しても大丈夫。
この指とまれ!と仲間をつのっても、ひとりで昼寝していてもかまいません。
ずっと同じ遊びをしていてもいいし、途中で気持ちがかわっても大丈夫。
自分の体のおもむくままに、自分の時間を過ごしましょう。
年齢に関係なく、どなたもこちゃっこいの大切な仲間です。
年少者が年長者の指示を聞く必要もないけれど、年長者も年少者の言われるがままに遊んであげる必要もありません。
一緒に遊びたかったら、遊ぶ。
それだけです。
だけど、大きい、強い、多いからという理由だけで、遊びがすすみだした時には、不利なほうの人に、ちょっと助け船を出すかもしれません。
小さい、弱い、少ない声にこそ、じっくり耳をすましたいと思っています。